政治家の息子が飼う魚の世話で日給五万円、ただし飼い主の少年が現れると誰かが死ぬと噂あり。家庭の事情で高額バイトを探していた女子大生・彼方 (かなた) が屋敷へ向かうと理想の男性・高槻が目の前に……オクテな少女は恋に落ちた!
だが、戦慄の事件が続発。噂の少年“thanatos666”の呪いはやはり本物だった!? 彼方の恋と命の行方は?
恋愛 (ラブ)&恐怖 (ホラー) の“タナトス”最新刊!
裏表紙あらすじ より。
本作が著者のメフィスト賞受賞作。
タナトスシリーズとしては、最初に書かれた作品と云うコトで、時系列的には、1 巻(真樹&美樹の双子と高槻が孤島に出掛けて事件に遭うハナシ)の前〜後まで、一方その頃此方では的な内容。
立花兄弟と高槻の関係がまだギクシャクしてたり、双子の他人との接し方も神経質過ぎる感があったり、高槻も肩ひじ張り過ぎて常に緊張している感があったり……。
1巻目・2巻目で題材にされたアクア関連の知識が、詳細な解説もなく結構取り入れられている(詳細な解説を入れていたら恐らくストーリーも脱線してワケが解らなくなるコト必至だろうし、それだけで相当な長さになるだろう)ので、既刊を読んでからだと、その辺りも既に知識としてあるのですんなりと入れる。
また、キャラクターにも、仮に時系列順に読んでいたのだとしたら、あまり好い印象は受けなかっただろうなぁ……と感じた。(既刊を読んでいるから、最初は、やっぱりそれぞれが複雑で張り詰めてたんだなー、と云う感覚で読める。)
それに、まぁ、コレは余談だけれど、所謂ミステリ的な事象の派手さにも欠ける気もするし。
でも、美樹クンの色恋関連の反応はチョッと面白いかも(笑)。
何はともあれ、この刊行順は大正解だったんではないかと。
どーでもイイコトなんだけど、
図書館でつい「月刊 アクアリスト」を借りてきてしまいマシタよ……しかもアロワナ特集の号を(笑)。
いやぁ〜どんな魚なのか気になって……別にアクアリストになろうとまでは思わないけども。